【初級編】ホテル業界で年収アップを狙うには?教えて!

お金よりもやりがい優先でホテル業界に飛び込んできた人でも自分の生活があり、さらに、家族を持つようになると、より多くの収入が必要となります。仕事を続けていく以上、年収アップを目指すのは当然だと言えるでしょう。そして、そのためには、まずホテル業界の昇給システムについて理解する必要があります。給与のシステムについてご案内致します。

給料は肩書き・役職で決まる!

ホテルの従業員は通常年1回の昇給はありますが、確実に定額のベースアップがあるわけではなく、基本給が殆ど上がらない年もあります。黙々と働き続けるだけでは、収入は微増にとどまることが多いのです。積極的に年収を高くしていくには、昇格し役職手当を得る必要があります。具体的な数字はホテルによって異なりますが、例えば、一般スタッフの時点で年収が300万円だとすれば、マネージャーにもなると500700万円程度の数字が期待できます。副総支配人なら700900万円、総支配人になると1000万円以上と役職によって数字は大きく変わっていくのです。

年収高にはキャリアアップを狙うのが一番の近道

役職を得るには、キャリアを積んで実績を示さねばなりません。しかし、ここでひとつ問題が出てきます。勤めているホテルに空きポストがあればいいのですが、そうでなければ、いつまでたっても昇格のチャンスは訪れないことになります。そして、同じ職場で働き続けても、なかなかポストが空かないのがホテルの世界です。 そこで、特に外資系のホテルに多い傾向ですがキャリアを積んだ人間は、空きポストのあるホテルに転職します。これは別に、特殊な裏技ではなく、ホテル業界ではごく普通に行われていることです。特に、新規ホテルがオープンする時は大きなチャンスです。例えば、現在アシスタントマネージャーなら、新規ホテルのマネージャー職に応募して採用されることで、役職をひとつ引き上げることができます。

キャリアアップが狙えるホテルを選ぼう!

ビジネスホテルとシティホテルでのキャリアアップを同列には語れませんが、 ビジネスホテルは、ローコストオペレーションを維持するために社員の数は最小限に抑え、アルバイトを多用しているのが普通です。当然、社員一人当たりの仕事の分担範囲は広くなります。大変ですがその分給料は高く、なにより、基本スキルを磨くには非常に効果的です。またチェーン展開している場合は、若くしてマネージャーや支配人になれる可能性もあります。現場能力が高い人材は、ビジネスホテル、シティホテルを問わず歓迎されます。実際、ビジネスホテルでスキルを磨いてからシティホテルに転職し、上を目指していく人は数多くいます。  一方、シティホテルの場合、大きく日系と外資系に分かれますが、日系シティホテルに新卒で入社した場合は入社から1015年程勤務をしてスキルを磨き、いざマネージャーになれるかどうかのタイミングでなれなかった場合、他のホテルに転職し活路を見出すケースが多いようです。その受け皿の多くは外資系シティホテルになります。  外資系シティホテルに新卒で入社した場合、やはり先ずは基礎的なスキルを磨きますが、必ずしも「同じホテルでキャリアアップをしなければ」という思考回路ではないようです。自分のキャリアが生かせそうなポジションが他ホテルにあった場合、そちらに移るということは割と一般的であり、受け入れる外資系シティホテルも同じマインドなので違和感なく受け入れます。  リゾートホテルや旅館に新卒で入社した場合、配属された場所は自分の生まれ育った環境とあまりに違うためなかなか馴染めず、入社数年で転職をしてしまうケースも多いようです。ただ基本的に「リゾート地が好き」という気持ちが強いため、その後も違うリゾートホテルに転職するケースが多いようです。その中で徐々にキャリアアップを重ねていくようです。 

いずれにせよ、年収アップを目指すには、将来を見据えたしっかりとしたキャリアプランを描くことが大切だと言えるでしょう。

この記事を書いたのは

奥泉 剛

大手ホテルチェーンの都内シティホテルにて、法人宴会セールスに従事。その後、派遣業界に身を投じ事務系や料飲系派遣の営業として勤務。現在は(株)INGにて転職相談責任者としてコーディネート業務


 

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