ホテルのブライダルコーディネートのお仕事とは?教えて!

ホテルの職種の中では人気No1のブライダルコーディネートのお仕事とは、具体的にはどんなお仕事かご存知ですか?イメージが先行している部分が多いのではないでしょうか?今回は現役のブライダルコーディネーターに取材をしましたので、ご案内をしたいと思います。

ブライダルコーディネーターの具体的なお仕事とは?

まず挙式希望者の来館の経路についてですが、ゼクシィを中心とした結婚情報誌・情報サイトを見て直接問い合わせが約半分、婚礼エージェントからの送客が約半分となっています。来館した挙式希望者の多くはいくつかの式場・披露宴会場を視察して決めるのが普通ですが、本命の会場を1番最初に訪問することが多いそうです。来館した挙式希望者からはまず、希望日時やおおよその招待人数などをヒアリングし、希望日時に宴会場が空いているかを宴会場のスペースコントローラーに確認します。会場が空いていれば全く問題ないですが、挙式希望者の希望日時は重なるケースが多く(現在は土曜日に人気が集中)、その場合は挙式日や時間をずらした提案をします。日時が決まった後は具体的に婚礼プランの説明や会場の案内になりますが、ここからがブライダルコーディネーターの腕の見せどころです。会場下見では、挙式希望者に挙式当日の様子がイメージできるようなストーリー仕立てで説明ができるかどうか、会場下見が終わってプランや演出の打合せを行う際は、挙式希望者の要望をなるべく叶えるような提案ができるかどうかで挙式希望者の信頼度が変わってきます。最後にクロージングに入るわけですが、現在は最初の来館でなるべく本予約まで持っていくことが求められています。本予約とは内金(数万円)をホテルに支払うことですので、ほぼその会場に決定したと言えます。成約の20%は会場(ハード)で決まると言われ、コーディネーターにはプラス10%を上乗せした30%以上の成約率が最低限求められます。誰でも成約率30%は達成できるとされ、4050%の成約率を誇る方が、ホテルで言うところの「優秀なコーディネーター」となります。ただ挙式希望者に強引に成約を勧めた場合はトラブルに発展しかねず、必然的に挙式希望者の信頼が厚いコーディネーターの成約率が高くなります。余談ながら本予約を決めかねている挙式希望者に対しては、「この会場は花嫁の衣装が映えますよ」などコーディネーターそれぞれ決め台詞を持っているようです。

ホテルでは新規のお客様対応を専門とするスタッフを置いているところもありますが、本予約まで対応しましたら、打合せ担当スタッフに引き継ぎます。

 最近の婚礼の傾向

婚礼の会場予約は色々と準備があるため通常半年以上前にはするものですが、最近は一年以上前に予約をする方が多いとのことで、ひと昔前よりも計画的な傾向になっています。披露宴の出席者について職場関係者は少なくなり、親族と友人が中心、出席人数は50名前後が多くなっています。ホテルでの挙式はキリスト教式が半分以になりますが、神前式もホテルならできるとあって現在でも半数近くの希望があるそうです。また仲人を立てる方は少なくなり全体の1/30ほどになっています。来館する前に婚礼専用サイトの書き込みを見てくる方が多いそうで、色々とプランの打合せなどをする際に挙式希望者より「○○などの演出ができるとネットに書いてありましたが本当にできるのですか?」などと聞かれることもあるとのことでした。「他の人と同じような披露宴もつまらないけど、冒険もしたくない。過去に実例はあるがあまり聞いたことのない演出」などが好まれるうようです。

ブライダルコーディネーターに向いている人、求められる資質

ブライダルコーディネーターは「人生の大きなイベントである婚礼を手掛けてお客様の喜ぶ顔が見たい」という気持ちがあることが前提ですが、人懐っこい人柄と何事にも感動できる感性の持ち主が向いています。また相手の望んでいる事柄を話しぶりなどで機敏にキャッチするなど営業的なセンスも必要で口下手では難しいでしょう。当然数字にも強くなくてはいけません。

どうですか?ただやってみたいということだけでは務まらない、なかなか難しくやりがいのあるお仕事であることがお分かりいただけましたでしょうか?ただやはりブライダルのお仕事に就いた方は、みなさんずっと続けていきたいお仕事と思われているようです。

この記事を書いたのは

奥泉 剛

大手ホテルチェーンの都内シティホテルにて、法人宴会セールスに従事。その後、派遣業界に身を投じ事務系や料飲系派遣の営業として勤務。現在は(株)INGにて転職相談責任者としてコーディネート業務


 

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